2012年8月4日

8/4 ミニトーク1「Meets 福しま 福島のいまを知る」

pihaエリアのeco-reso boothでは、淡路島会場でもミニトークを開催中です!
本日11:15からは、「Meets 福しま」の宍戸慈さん、木下真理子さんがナビゲーターとなり、
「NPOフロンティア南相馬」の理事、伊藤孝介さんをお迎えして、
「Meets 福しま 福島のいまを知る」をテーマにトークをおこないました。


震災前は、地元・南相馬から離れた東京で、会社員として働いていたという伊藤さん。
市議会議員をしている同級生からの「今すぐ助けに来て欲しい」という切実な声をきっかけに、
地元の若者たちと共に、子どもの支援活動や産業支援活動、
また放射能測定器の貸し出しなどをおこなうNPOを立ち上げたのだそう。


南相馬市には原町と小高、鹿島の3つの地区があり、なかでも小高市は、
今年の4月に福島第1原発事故の警戒区域が解除となった場所です。
倒壊したままの住居や津波の水が入り込んだままの場所など、
震災の被害が手付かずになっている、生々しい写真がスライドに映し出されます。


「みなさん、芝生の上にバッグを置いていますが、
福島では、そんなことも躊躇してしまうんです」と、木下さん。
ユーモアを交えた話のなかにも、
お花を摘んできた子どもを怒らなくてはいけないお母さんの話といった、
当たり前のことができなくなってしまった現実に、
聴いている人たちも驚きを隠せません。


昨年12月に南相馬市へと戻ってきた伊藤さん。
「震災復興ができるのは今しかないと思ったんです。自分で一歩を踏み出すことで、
今まで会えなかった人に出会えたり、たくさんの体験ができました。
活動は大変だけれど、楽しいですよ」と、語る姿には充実感が漲っています。

「小林(武史)さんに初めて会ったときに、”福島に興味がある”と言われて、
すごくうれしかったんです。腫れものに触るように扱われることが多いけれど、
もっと私たちの生活のことや放射能のことを知ってほしい。
福島に興味を持ってもらえるような取り組みや、伝え方をしていきたいです」(宍戸さん)。

福島から遠くはなれた淡路島で、被災地の現実やそこで暮らす人たちの声を
知ることができる、とても貴重なトークとなりました。