2012年8月4日

8/4 eco-reso talk『新しい日本のパースペクティブ』

淡路島にて第一回目のトークステージは、eco-reso nelioの客席の足元に水がはられた円形ステージにて行われました。

ステージの向こう側には青い空と緑、そして足元には水。
海風が抜ける気持ちのよい雰囲気です。
ステージに現れた小林武史も「みなさんいいですねえ。僕もそちら側に座りたいです」と羨ましそう。

ゲストは日本の新しい漁業を目指す合同会社「OHガッツ」で漁師として活躍している立花貴さん、衆議院議員の辻元清美さん、ピースボートの吉岡達也さん。
震災をとおして見えてきた新たな日本の未来と、被災地から芽吹きはじめた日本の可能性とその課題を語りました。

仙台出身である立花さんは、東日本大震災の際に家族の安否確認に戻り、そのまま雄勝町に残りボランティアを手伝っていたそう。
甚大な被害を受け、人口の8割が外に出てしまったその町で、「新しい漁業を始めよう」と立ち上がった人々を見て「自分も考えるのをやめて、湧いてくるエネルギーにまかせて行動しよう」と思ったそう。今は20年以上暮らした東京を離れ、雄勝町で漁業に取り組んでいます。


衆議院議員の辻元清美さんは、早稲田大学在学中にNGO「ピースボート」を設立した経歴の持ち主で、東日本大震災の際には災害ボランティア担当内閣総理大臣補佐官を務めました。
同じくピースボートを立ち上げた吉岡達也さんと、辻元清美さんとはなんと中学校時代に同級生だったそうです!

「人間はもっと謙虚になって自然と共生していかなければ。自然との付き合い方を変えていくべき。」と小林は言います。
阪神大震災の時にそのことに気が付いた人も多かったはず、あれがひとつの転換期だったのでは、とも。
当時からボランティア活動をしていた吉岡さんと辻元さんも、「あの震災で、ボランティアの重要性が注目された。今回の東日本大震災には100万人を越えるボランティアの人々が訪れた。みんなの気持ちが変わってきていると感じる」と続けます。

「東北にボランティアに行く人も、デモに行く人想いは同じ。“原発を動かさないと経済が大変になる”というのは本末転倒。それなら原発を動かさないでも大丈夫な経済に変えなければ。ギアチェンジをする時期がきています」と辻元さん。
「いま、政府が「エネルギー・環境に関する選択肢」に対する御意見の募集(パブリックコメント)を求めています。この会場の、think energyのブースでもパブコメに答えられますのでぜひみなさん足を運んでください(※1)」と吉岡さん。
これまで数々の災害対策やボランティアを経験してきた二人は、「結局は人の力。小さな種を撒くことによって、大きな実がなることがある。ボランティアでも一人ひとりの小さな力が大きな動きになる」と結びました。

(※1)パブリックコメントはこちらからも応募できます。
内閣府のページへ。
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0027.html