本日2本目のミニトークは、ap bankの理事でもある田中優さんを迎えました。田中さんは、環境活動家として、全国各地で講演会を精力的にこなしています。震災後のエネルギー事情やお金のこと、わからないことを田中さんにぶつけてみようという、これまでのミニトークとは、ちょっと違った構成です。 放射能汚染された食品の身体に与える影響についての質問がありました。外から受ける放射能の被ばくよりも、空気や食べ物で体内に放射能を取り入れてしまう内部被ばくの危険性をわかりやすく明快な口調で教えてくれる田中さん。 続いては、「内部被ばくしてしまっても排出できる食品や食べ方があったら教えてほしい」という声が上がりました。田中さんは開口一番「前向きでゴキゲンに生きていること」とニッコリ。なんでも免疫力がUPして、放射能の一番の影響と言われる細胞のガン化が防げるとか?! 「自分はどうしていったらいいかわらかない」という質問に対しては、仲間に声をかけたりして、広めていくこと、そして何よりも自分の得意分野で活動をしていってほしい、という言葉が。 田中さんに励まされたように、元気度がアップし晴れ晴れとしたeco- reso boothとなりました!
フェス2日目のeco-reso talkは、既にエコレゾ ウェブにもご登場いただいている方々と小林武史が改めて「エネルギーシフト」について深く語り合いました! 会場は立って視聴する人もいるほどの満席! ゲストは、社会学者の宮台真司氏、自然エネルギー政策を提言する“エネルギー革命家”の飯田哲也氏、そして環境ジャーナリストの枝廣淳子氏の3名。 トークの中心となったのは、自然エネルギーへの移行について。東京電力、福島第一原発の事故を受けて、自然エネルギーへの移行に注目が集まっているなかで、なぜ日本は、もっとスムーズに自然エネルギーへの道を歩めないのか。 政治体制の問題なのではなく、自分たち個々が持っている、「人にお任せのくせに文句は言う」という根強い慣習が問題と指摘する宮台さん。 「自分で引き受けて、考える」ということを身につけ、実践していく先に、大量生産、大量消費のエネルギー政策があるのではなく、地域分散型、エネルギーの自立があるのではないかという意見が交わされました。 枝廣さん、飯田さん、小林など数名が発起人となって立ち上げた「みんなのエネルギー・環境会議」が7月31日から始まるということも告知されました!一人一人が考え、意見交換ができるオープンな場にしていきたいというこの活動。ぜひ今後に注目してください!
フェス2日目、会場全体の調子もノッてきています! eco- reso boothでのミニトークも今日は3本!朝イチ9:30から行われたトークテーマは、「コットン」を通した復興支援です。 トークを進めるのは、紡績エンジニアの近藤健一さん(大正紡績株式会社)、農家の赤坂芳則さん(有限会社イーストファームみやぎ)、そしてkurkkuのスタッフ・江良慶介。 はじめに綿の実が5つ着いた枯れ枝を会場にいる人に見せて、「この5つの綿で、靴下1足を作ることができます」という近藤さんの言葉に、場内から「へぇ〜」という声が。 「コットン」を通した復興支援とは、東日本大震災時の津波で塩害を被った仙台市の沿岸沿いの畑で、コットンを育てて土地を生き返らせよう!というもの。 今回、東日本大震災の津波では、沿岸部の田んぼが塩害を被りました。赤坂さんが農家をしていた、お米「ひとめぼれ」の生産地帯である仙台市の沿岸沿いも、壊滅的だったそうです。 しかし実はコットンは、塩に強い植生を持ち、塩害を受けた土地もコットンを育てると再生するそう。そこで長年海外でコットンを生産してきた近藤さんが、東日本でコットンを作ってみようと思い、宮城県でお米農家をしていた赤坂さんを訪ねたとのこと。 そこに、クルックのプレオーガニックコットンプロジェクトや、さまざまなアパレルメーカーも協力し、一大プロジェクト「東北コットンプロジェクト」が誕生しました。宮城の穀物地帯は、コットン地帯として生まれ変わるかもしれません! プロジェクトは、5月にタネを植え、収穫は11月ごろになる見通し。今後の展開をお楽しみに!
午前中に引き続き、ここミニトークのステージでは復興支援について具体的な話を聞いていきます! 午後の部では、宮城県石巻でピースボートと共同で活動をしているap bank Fund for Japanのスタッフが話をしました。 ピースボートからは、共同支援東日本震災支援プロジェクトリーダーの山本隆さん、ap bank Fund for Japan スタッフの中村真菜美さんは昨日に続いての登場です! 震災後、ピースボートは、緊急支援として物資配給、炊き出し、泥のかき出しなど初期のマンパワーで解決できる作業にあたり、支援ボランティア参加の呼びかけ・派遣を開始。そこにap bank Fund for Japan が協力し、週末の短期支援ボランティアを募集して派遣するようになりました。行動を共にし、協力して作業を進めてきた2団体です。 「うちとap bankと、それぞれ持ち味がある。そこがうまく働いて、現地も受け入れてくれたのが奇跡的。でもね、現地で一体化しているんだけど、なぜかap bankのチームのほうがオシャレなんだよね〜。ボランティアに参加する人が、なんか違う?」と笑う山本さん。 今後は、一人一人、一軒一軒、異なる支援が必要と二人は話します。まだまだ人手が必要ということで、ますますの参加を呼びかけます。「石巻で会いましょう!」
前夜祭から一夜明けて、初日もeco- reso boothではミニトークが開催されています! 今日は、東北地方各地での支援の取り組みを現場で活動している人をお招きしました。 「岩手県における復興支援」と題して、「遠野まごころネット」の副代表を務める多田一彦さんにお話を聞きました! 甚大な津波の害を被った三陸各地からクルマで1時間の距離にある遠野は、山間部という立地環境のおかげで津波の被害を受けることなく、災害直後からスピーディな支援活動をしてきました。 「遠野まごころネット」のメンバ—は、遠野の市民に限らず、各県、各地、海外の人もおり、柔軟で国際的な支援を展開しています。 同じ東北人として多田さんは、「冬になる前にコミュニティの再建を計らないと、二次的な災害を招いてしまう」と話します。今は夏を迎えていますが、夏は短く、10月には寒くなるという東北各地。残すところ3カ月の間で、やることは山積しています。「遠野まごころネット」では、支援してくれる人を今も募っているそうです。