2012年8月19日

8/19 ミニトーク1 「東北コットンプロジェクト」


ミニトーク、午前中のテーマは「東北コットンプロジェクト」。
仙台東部地域綿の花生産組合の組合長・赤坂芳則さんをゲストにお招きして、
meets 福しまの宍戸慈さんの司会によりトークが展開されました。

みなさん、「東北コットンプロジェクト」をご存知ですか?
このプロジェクトは、東日本大震災の津波被害によって
稲作ができなくなってしまった農地に綿を植えるというもの。
kurkkuやap bankをはじめとする、さまざまな企業や団体、
そして人々がこの想いに賛同し、この活動に参加しています。


赤坂さんは、荒浜地区で30年間に渡って稲作をおこなってきた農家さん。
今回の震災で家を失い、田んぼも荒地となってしまいました。
そんなとき、このプロジェクトの話を持ちかけられましたが、
はじめは綿花を見たこともなかったのだとか。


「農業=食料という想いでやってきたので、はじめはすごく戸惑いがありました。
けれど、稲作を再開できるような状況では到底ないし、何もやらずに結論を出すよりも、
ダメでもいいからとりあえずやってみようと決意したんです」(赤坂さん)。
そこで、同じような境遇の農家さんと共に1.2ヘクタールの農地で
綿花の栽培を昨年の6月よりスタートさせました。
種まきには、プロジェクトの参加企業を中心とした人々が集まり、総出で作業を手伝ったのだそう。
その後も、のべ400人ほどのボランティアの方々の力添えにより、
綿の木は、東北の地で着実に育まれていきました。


こうして順調に収穫ができると思った矢先、またもや自然災害がこの地を襲ったのです。
「昨年9月の台風で、この地域が再び水没してしまったんです。
1,000kgの収穫を見込んでいた綿花も、35kgほどしかとれませんでした。
それでも思い切って、今年は作付面積を昨年の5倍にしたんですよ。
震災前と同じことをするのではなく、新しい産業が必要だと思います。
私は、東北を綿花の一大産地にしたいんです!」と、転んでもただでは起きないのはさすが東北人!


昨年育てられた東北コットンは、ファッショナブルなデニムや
柔らかな風合いのハンドタオルなどに姿を変えました。
赤坂さん、「まだジーパンが手元に届いていないのだけれど、きっともったいなくて履けないよ。
額に入れるくらい貴重なんだから!」と、本当に嬉しそう。
使うことが支援に繋がる東北コットンのアイテムは、kurkku marketでも販売しているので、
みなさん、ぜひ実際に手にとってみてくださいね!

もちろん、まだまだ継続して農作業のボランティアも絶賛募集中とのこと。
この活動に興味のある方は、東北コットンプロジェクトのオフィシャルサイトをチェックしてみてください!

2012年8月19日

8/19 eco-reso talk「日本人のこころのゆくえ」

ap bank fes ’12 Fund for Japan、最後のeco-reso talkは、作家、ミュージシャン、俳優など、多方面で活躍をしているクリエーターのいとうせいこうさんと、社会学者で稀代の論客である宮台真司さんという豪華な顔ぶれ!

テーマは「日本人のこころのゆくえ」。
3.11以降、原発の問題をはじめ、さまざまな問題が浮き彫りになってきた今、「宮台さんの言葉を借りれば、(国や行政に)『お任せしておいて文句を垂れる』という“依存体質”が我々日本人の中にはある」と小林が問題定義をすると、「崖っぷちに必ず<危険>の看板を建てているのは日本だけ。いつからか過保護になってしまった」(せいこうさん)、「日本は世界中のどこよりも安心・安全・便利・快適で、どこよりも人が不幸な国になってしまった」(宮台さん)と、敗戦後、日本国民が自信を喪失してから国を建てなおしていく際に、国へ、アメリカへ、依存する性質が構築されてしまったのでは……などの議論が交わされました。

「『原発が止まると大変なことになる』というお上の言葉を信じている人々もたくさんいるけれど、みなさん、今年はいつになく暑い夏ですが、まったく大変なことになっていません」(宮台さん)。
「江戸時代の人たちは低成長経済の中にいたけれど、夏は川沿いで夕涼みをして楽しく暮らしていた。僕もクーラーは使わずにベランダで涼んでいるけれど楽しいです。シアワセとはなにかということですよね。」(せいこうさん)。

「3.11以降、原発さえ動けば景気が良くなる、という人もいますが、みんな思い出してほしい。3.11前も日本の景気はそんなによくなかったんですよ」というせいこうさんの言葉には、深く頷いている人が多くいました。
「“景気がよくなる”ということに対してコンセンサスがとれていない。もっと具体的なイメージを持たなければ。」と小林も続けます。

本日の登壇者である3人を繋ぐもののひとつは、せいこうさんと宮台さんが発起人となり、小林武史も賛同人として参加している「グリーンアクティブ」です。
グリーンアクティブとは 「所属する党や持っているイデオロギーが多少違っても、グリーンに関心があり、TPPに関心がある……、という人たちが集まるプラットフォームのようなところです」と宮台さん。
「NPOだったり、市民団体だったり、今、色々な活動をしている小さな団体がたくさんあって、そこをネットワークするブリッジのようなものになれれば」と、せいこうさんも続けます。
「小さなコミュニティから、小さく小さく積み上げていくからこそ、できることもあるはず。そこを繋げていくことが大切だと思う」とも。
(※詳細はグリーンアクティブのHPを)

「デモも報じられれば市民運動となって、法律をひっくり返すこともできるかもしれない。だから、例えば今日のような集まりについても、参加したみなさんにはTwitterなどで広げてもらいたいんです。」とせいこうさんは言います。
「最近は反原発デモなども盛んですが、大事なのは“報じられるデモ”をすること。TwitterやFacebookで広まっていけば、メディアも無視ができなくなる」という宮台さんの言葉に、「TwitterやFacebookなどは自分はあまり得意じゃないけれど……」と前置きをした小林も「そのボーダーラインを首相官邸前で行われている反原発デモのあたりで越えてきた気がする。ジャスミン革命もそうだけれど、ネットメディアが民意を伝える役割を果たしているということに救いを感じた部分がありました」と答えます。

小さな行動、小さな団体、小さなイベント、その一つひとつが繋がっていけば大きな動きになる。
例えば、小さな買い物ひとつでも消費者運動に繋がる。
それぞれが意識を持って行動していけば、きっと日本の未来に繋がるということを再確認できるような3人のトーク。
課題や問題点はたくさん浮かび上がってきたけれども、未来は自分たちで変えられるんだと思えるような議論に、猛暑の中、大勢の方が最後まで聞き入っていた様子。
話題が尽きることのないまま時間がなくなってしまい、「もっと話したいけれど、時間がないのでまた今度……」と再会を約束してのお開きとなりました!

2012年8月19日

8/19 eco-reso live 朝の部


ap bank fes’12 Fund for Japan最終日の朝は、
仙台出身のシンガーソングライター、EGのライブからスタート!

エレキギターの弾き語りスタイルで『クライベイベー』などを熱唱。
爽やかな歌声を晴れ渡った青空に響き渡らせました!


さらにkotiエリアに突如、フリースタイルフットボールの球舞-CUBE-が乱入!
サッカーボールを自由自在に操り、繰り出されるミラクルプレイの数々に、
周りにいた人たちは大盛り上がり!!
偶然出くわしたみなさん、ラッキーでしたね!

2012年8月19日

みちのく公演2日目スタート!


ap bank fes’12 Fund for Japan、ついについに最終日がやってきました!
昨日の天気からは、打って変わって超快晴!
暑さに負けず、思いっきり満喫しましょう!