ミニトーク、午前中のテーマは「東北コットンプロジェクト」。
仙台東部地域綿の花生産組合の組合長・赤坂芳則さんをゲストにお招きして、
meets 福しまの宍戸慈さんの司会によりトークが展開されました。
みなさん、「東北コットンプロジェクト」をご存知ですか?
このプロジェクトは、東日本大震災の津波被害によって
稲作ができなくなってしまった農地に綿を植えるというもの。
kurkkuやap bankをはじめとする、さまざまな企業や団体、
そして人々がこの想いに賛同し、この活動に参加しています。
赤坂さんは、荒浜地区で30年間に渡って稲作をおこなってきた農家さん。
今回の震災で家を失い、田んぼも荒地となってしまいました。
そんなとき、このプロジェクトの話を持ちかけられましたが、
はじめは綿花を見たこともなかったのだとか。
「農業=食料という想いでやってきたので、はじめはすごく戸惑いがありました。
けれど、稲作を再開できるような状況では到底ないし、何もやらずに結論を出すよりも、
ダメでもいいからとりあえずやってみようと決意したんです」(赤坂さん)。
そこで、同じような境遇の農家さんと共に1.2ヘクタールの農地で
綿花の栽培を昨年の6月よりスタートさせました。
種まきには、プロジェクトの参加企業を中心とした人々が集まり、総出で作業を手伝ったのだそう。
その後も、のべ400人ほどのボランティアの方々の力添えにより、
綿の木は、東北の地で着実に育まれていきました。
こうして順調に収穫ができると思った矢先、またもや自然災害がこの地を襲ったのです。
「昨年9月の台風で、この地域が再び水没してしまったんです。
1,000kgの収穫を見込んでいた綿花も、35kgほどしかとれませんでした。
それでも思い切って、今年は作付面積を昨年の5倍にしたんですよ。
震災前と同じことをするのではなく、新しい産業が必要だと思います。
私は、東北を綿花の一大産地にしたいんです!」と、転んでもただでは起きないのはさすが東北人!
昨年育てられた東北コットンは、ファッショナブルなデニムや
柔らかな風合いのハンドタオルなどに姿を変えました。
赤坂さん、「まだジーパンが手元に届いていないのだけれど、きっともったいなくて履けないよ。
額に入れるくらい貴重なんだから!」と、本当に嬉しそう。
使うことが支援に繋がる東北コットンのアイテムは、kurkku marketでも販売しているので、
みなさん、ぜひ実際に手にとってみてくださいね!
もちろん、まだまだ継続して農作業のボランティアも絶賛募集中とのこと。
この活動に興味のある方は、東北コットンプロジェクトのオフィシャルサイトをチェックしてみてください!