みちのくにて、2本目のミニトークは、日本の森バイオマスネットワークの佐々木豊志さんをお招きして、地元に根ざした復興支援活動と復興共生住宅「手のひらに太陽の家」プロジェクトについて語っていただきました。
「手のひらに太陽の家」は東日本大震災で被災した子どもたちをサポートする復興共生住宅のプロジェクト。宮城県に拠点を置くNPO・日本の森バイオマスネットワークが主体となって進めています。
プレハブの仮設住宅は、音漏れや結露など、いろいろと不便なことも多いそう。シックハウス症候群になって住めなくなってしまう子どもも少なくないそうです。
そこで「手のひらに太陽の家」プロジェクトでは、地元の木材と自然エネルギーを活用した循環型の住宅を建てて、復興住宅の代わりにそこに住んでもらおうという取り組みをしています。
「仮設住宅は250万円くらいで作れますが、2年経ったら出なければならないというもの。その後に多くのプレハブを処理しなければならないという問題もある」と佐々木さんは語ります。
大切なのは、「他人同士の共生」「地域との共生」「自然との共生」とも。地域に根付いた復興活動で、あらたなコミュニティも作っていく。そういう動きが、本当の地域活性に繋がるということでしょう。
「復興共生住宅は、通常の仮設住宅よりも費用がかかるし、国の補助もあまりありません。今は、いろいろな方の協力の元に成り立っています。地元の人たちが続けていけるよう、応援していただければ」と佐々木さんの言葉に、会場のみなさんも深く頷いていました。