2012年7月16日

7/16 ミニトーク2「Food Relation Network」

eco-reso booth最終日、午後の部のミニトークは、初日のエコレゾトークにもご登場いただきました『アル・ケッチァーノ』オーナーシェフの奥田政行さんをお招きしてFood Relation Network(以下FRN)について語り合います!

FRNはap bank の食と農のプロジェクト。生産者と都市の生活者をつなげ、食材を身近にする試みで、奥田さんはFRNに共感したひとりです。

では具体的にはどんなことを行なっているのでしょうか。

例えば、東京スカイツリーの31階に小林武史と奥田さんのプロデュースでオープンしたレストラン『ラ・ソラシド』について。

「このような観光スポットで、日本の一級品の食材を集めて料理することで、日本の食材を世界に広めることができる。日本の食材の価値をあげていく。また、生産者にはここに食材を卸していることを誇りに思ってもらう。そのような、フードリレーションの一環になる施設です」

最後に、おいしい野菜の見分け方を伝授。
ユニークな奥田さんならではの解説で、「kurkku villageにあるお店に出だしているハンバーガーは、僕が1番おいしいなすだと思っている宮崎県の佐土原なすを食べられます」とアピールしてトークは終了。
終わったあと、食べに行った人もいるかもしれませんね!

2012年7月16日

7/16 ミニトーク1『全国の支援者の想いをつなぐ被災地雄勝の“新しい町づくり”について』

eco-reso booth最終日、午前中の部のミニトークは株式会社OHガッツの立花隆さんを迎え、『全国の支援者の想いをつなぐ被災地雄勝の“新しい町づくり”について』です!

OHガッツの立花さんは宮城県出身。
東京で会社を経営していましたが震災発生後、安否確認のために地元に戻り、被災地支援をするうち、そのまま現地に住み着いてしまいました。
これまで東京と被災地をなんと155往復もしています。

立花さんの復興支援の舞台は宮城県の雄勝。
震源地に1番近く、壊滅的な被害を受けた街です。主力産業は漁業で養殖業がさかん。
ホヤやカキの養殖、わかめなんかも特産品です。

雄勝で立花さんは漁師さんたちと出会い、新しい漁業をするんだという漁師さんの話を聞きます。
雄勝に住み着いて、自分も漁師になって支援をすることを決意、OHガッツを設立します。

OHガッツがやっている復興支援を兼ねた新しい漁業とは「育ての住人」と呼ばれるもの。
具体的には、海産物を買ってもらうだけでなく、漁業を体験してもらいながら漁師さんと触れ合ってもらい、街の交流人口を増やすことで、さらなる復興支援につなげようという企画です。

最後に立花さんは「ひとりでも多くの仲間を増やしたいので、雄勝にどんどん入ってきてほしい。
そして他の浜でもまねしてほしいと思います」とメッセージを送りました。

2012年7月16日

7/16 eco-reso talk『think’ about FUKUSHIMA!!!!』

ap bank fes、eco-reso talk stageもいよいよ最終日!
今日も小林をナビゲーターに、アート集団『Chim↑Pom』メンバーで美術家のエリイさん、福島県出身のアーティストが集まったバンド『猪苗代湖ズ』で紅白にも出演したクリエイティブディレクターの箭内道彦さんを迎えてのトークです。
テーマは『think’ about FUKUSHIMA!!!!』。

さすが、存在感のある3人が集まると会場も華やかです。
3人中2人が金髪ですから!
まずは自己紹介を兼ねたリラックスしたトークから。
誰かが声を発するたびに歓声と拍手が沸き起こります。

ap bank の新しいプロジェクト『Meets 福しま』スタッフでミニトークの司会でもおなじみの宍戸慈さんと、木下真理子さん(おふたりとも福島出身)が加わると、いよいよ福島を考えるトークに入ります。

おふたりが福島にいた震災当時の思いを話すと、箭内さんは「福島の人たちと話すと、じつは反原発運動のことをよく思っていない方も多くいるんです。県民の身体に放射能の問題が出ることを彼らにどこかで期待されているんじゃないかって思ってしまう。難しい問題です」と続けました。

その後、福島の問題は自分のことでもある。
決してひとごとじゃないんだよということをわかってほしいと全員が訴えました。
エリイさんは「私もこの前70%の確率で死ぬって言われて(笑)。マジ?って思ったんですけど。そのとき、私は死なないと思ってたけど、人っていつ死ぬのかわからないと思うようになりました。それと同じで、震災の当事者は私たちでもおかしくなかったんです」と、笑いを誘いながらも、真剣な表情でした。

最後は、箭内さんが今日のライブの見どころを小林にうかがって、笑いが起きたところで拍手のなかトークは終了しました。

2012年7月15日

7/15 ミニトーク3「〜think nature〜もっと海を知ろう」

2日目eco-reso booth午後の部。
15:30からのpart2は海洋冒険家の白石康次郎さんです!お題は、〜think nature talk〜「もっと海を知ろう」というもの。
さて、それでは白石さんにいろいろお話を伺っちゃいましょう!

白石さんはプロのヨットセーラー。
「僕は鎌倉の海岸出身で、あの海の向こうには何があるんだろうと思ったんですよ(笑)」と、なんとこれまでヨットで地球を3周もしているんだそうです。
その白石さんのナビゲートで、写真を見ながら観客のみなさんもバーチャル世界一周体験です!

南極では吹雪や流氷に出会ったり、大きな津波、はたまたオーロラなど……。
さまざまな自然現象に出会った様子をユニークな語り口で紹介していきます。

海って怖いというイメージがあることについて、白石さんは「僕は海で怖い思いをしたことがないんです。例えば『津波が怖い』というのは、僕らが、怖いという感情を津波に投影しているだけ。津波は怖がらせようとしてないですからね」とにっこり。
心ひとつで怖くなくなるのだとか。

またヨットの魅力も熱弁!
「ヨットは自然エネルギーのスポーツなんです。
エンジンもありません。風とか波をそのままエネルギーに変えた乗り物。
つまり、人間の知恵と自然の力が調和した乗り物なんです。
入り口はヨットでなくてもいいけどみなさん、海と気軽に付き合っていってほしいですね」と白石さん。

最後に実践的な津波の乗り越え方をレクチャーしたりと、ユーモアいっぱいでためになるミニトークでした!

2012年7月15日

7/15 ミニトーク2「被災地の子どもたちの放課後学習支援活動について」

2日目eco-reso booth午後の部。
14:10からのpart1は『特定非営利法人NPOカタリバ』の今村久美さんをお招きして「被災地の子どもたちの放課後学習支援活動について」と題してのミニトークです!

今村さんは宮城県女川町と岩手県大槌町に、子どもたちが放課後安心して生活できるようなスペースを作る活動をしているんです。
それまではカタリバというオルタナティブな教育活動をしていました。

「カタリバとは、中学生や高校生たちと大人が話す機会を設ける企画のことです。
子どもたちが気づきを得られる機会になればいいな」と言い、この活動を年になんと80回もいろんなところでやっているそうです!

学校教育だけが教育ではない。例えばap bank fesなんかは絶好の教育機会だと今村さんはいいます。そのような活動を経て、3.11が起きたことによって今度はその活動を生かした被災地支援へとシフトしていくことになります。

「具体的には空き教室を利用したコラボスクールと呼ばれる、勉強したりできるスペースをつくったりしています。またアーティストの方など、普段はなかなか会えない人が今被災地に来てくださっていますので、その人たちと子どもたちを引き合わせるワークショップなどをその場で行なっています」(今村さん)

最後に、今村さんは「私自身にも言い聞かせているんですけど、逆境こそチャンスになる、辛いことを経験したからこそ持てるやさしさがあると思っています。
被災地の人たちのことを思って、みなさんの日常を振り返ってみてもらえればと思っています」と締めくくりました。