2012年7月15日

7/15 ミニトーク1「Meets 福しま〜福島のいまを知る〜」

2日目のeco-reso booth午前の部では、河崎健一郎弁護士(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク「サフラン」共同代表)、ap bank が始めた新たなプロジェクト『Meets 福しま』スタッフの木下真理子さんを迎え、同じくスタッフでもあるMCの宍戸慈さんをナビゲーターに、「Meets 福しま〜福島のいまを知る」と題してミニトークが行われました!

まず最初に、福島が今どうなっているのか現状報告のために、みんなで動画を見ました。
二本松市という福島原発から50キロ圏くらいの街にある、幼稚園に子どもを通わせる父親たちの物語。
避難するのか、現地に留まるのか、その葛藤が描かれます。

宍戸さんは「私も今は北海道に避難していますが、原発避難の問題は正解がない。そのなかで決断するのは本当に勇気がいった。去年の今頃は本当に辛い時期でした」と震災直後のことを振り返りました。

河崎さんは「サフラン」を通して「自主的に避難した人の損害賠償のサポート」をしています。
そして、それを具体的なものにする法律作りの活動を続けてきました。
旧ソ連ではチェルノブイリ法という法律があって被害者はしっかりサポートされていました。
なんとそれが今日本にはないというのです。

そして、その法律がついに6月21日にできました!と発表されると、会場からは盛大な拍手が。
ふくしまの今を伝える活動はまだはじまったばかりです。

2012年7月15日

7/14 eco-reso talk「サステナブルな未来のために」

ap bank fes 2日目、eco-reso talk stageでは、小林をナビゲーターに、ゲストには知花くららさん(モデル)、枝廣淳子さん(環境ジャーナリスト、翻訳家)をお招きして『サステナブルな未来のために』をテーマに語り合いました!

まずは知花さんの生まれ故郷、沖縄の話題について。
知花さんは「沖縄は流れている時間が違うからちょっとネジが緩んじゃう。そこがいいんですよね」と沖縄への愛がたっぷり。

そして話は沖縄の基地問題から日本の原発問題へ。

「すぐに原発をなくしたい人とすぐになくなったら困る人をわざと対立させている人がいるんじゃないかって思います。そのふたつは時間軸というか問題が違うんです」と枝廣さん。
「今、2030年までのエネルギーをどうするか国として決めようとしています。原発をゼロにするか、15%にするか、20〜25%にするか、3つの選択肢のパブリックコメントを求めています。締切は8月12日です。未来世代に何を残すか、みなさん考えてみてください」と続けました。

その後徐々に社会問題などに女性の意見をどのように反映させていくかという話に移ります。

「このパブリックコメントをつくっている人たちのなかにも女性は少ないです。以前、原発問題で、女性たちが原発を止めるまでは子どもを産まないという運動をしてインパクトを与えたみたいです」(枝廣さん)

また、サステナビリティと女性性は相性がいいと小林は語ります。
「調和なんていうのも女性性の属性だからね。だからもっと女性の意見を取り入れてほしい」とまとめ、会場は拍手に包まれました!

2012年7月14日

7/14 ミニトーク2「田中優さんになんでも聞いてみよう!」

pihaエリア、eco-reso boothミニトーク午後の部は、反原発の立場から新しいエネルギーのあり方を提言し続けている田中優さん(未来バンク事業組合理事長/ap bank監事)に「何でも聞いてみよう!」をテーマに会場から質問を受け付けるコーナーです。

まず、田中さんから嬉しい発表がありました。
今日各新聞で報じられた「経済産業省の有識者会議が、発電事業と送電事業を分ける『発送電分離』を促し、電力会社の地域独占からの脱却を求めた」というニュースのこと。
これが実現することによってこれからは僕たちが自由に電力会社が選べる時代になると語りました。

ここで田中さんから驚きの提案が。
「電力会社ap bankを作りませんか? 電気をap bank から買っている、この電気は原発のエネルギーが入っていないんですって言うのってカッコイイでしょ?」と呼びかけると会場からは大きな拍手が起こりました。

会場からその発送電の分離はどれくらい実現性のあるものなんですか?という質問が飛ぶと「この有識者会議が提案するものは全て実現しているんです。だから新聞も報道したんです。90%以上は実現すると思います」と力強く述べました。

また、大学生の若者からは、僕らにできることってなんでしょう? エネルギー問題に対して若者にメッセージをお願いします! という質問がありました。
「エネルギーはビジネスになるからどんどんビジネスにしていってほしい。でもそれだけでは食えないから、多種多様な収入源を持つように。これからはそれが1番安定した暮らしになると思う。会社に勤めていたら辞めないで、別な収入源を持つ。そういうふうに、エネルギービジネスを副収入源にしてどんどんビジネスをたちあげていってほしい」と田中さん。

最後に、「これからは自分たちも発電者になれる時代、受け手意識から脱却して社会を変える側になろうよ!」と呼びかけ、拍手とともに終了しました。

2012年7月14日

7/14 ミニトーク1「東日本大震災におけるボランティア活動について」

本日のeco-reso boothでは、昨日7/13に続き、災害復興支援ボランティア/ap bank fund for japan 現地ボランティアコーディネーターの中村真菜美さんをゲストに迎えて、ミニトークが行われました!

ap bank では、昨年の4月から9月までのべ1400人のボランティアを募って東日本大震災の被災地へ災害ボランティアの派遣を行なっていました。そのボランティア活動が円滑に進むようにコーディネートしていたのが中村さんです。

出身は震災の影響が皆無ではない茨城県のつくば市だという中村さん、震災発生当時はなんと南米のコスタリカにいました。発生当時、海外のほうが情報がよく入ってくるということで、日本にいる友人などからは情報源として重宝されたそう。

その後現地に入ってボランティアを続け、今は被災地に住んで支援を続ける中村さんですが、被災地の現状について「目に見えて進んでいる部分もあるけれど、せっかくかたづけた家が基礎がダメで結局解体になってしまったり、お店などきれいにはなったけれど経済的な理由で再開できなかったりといった、メドのたっていない部分もたくさんあります」と写真を交えて説明しました。

ボランティアを続けるコツは?と聞かれると「最初のテンションだけではボランティアは続かない。あの状況を日常として受け入れるところからボランティアは始まるんです。でも観光に行くのもボランティアだし、ライブなんかを主催するのもボランティア、ボランティアにもやり方はいろいろあるので、できることから初めてください」と呼びかけました。

2012年7月14日

7/14 eco-reso talk「Food Relation Network」

ap bank fes 初日、kotiエリアにあるeco-reso talk stageでは、『Food Relation Network(以下、FRN)』と題して、ap bank の食と農のプロジェクトである『FRN』のことから、食と農にまつわる問題について語り合う場となりました。

登壇者は小林武史、山下一穂さん(山下農園代表)、笹島保弘さん(『イル・ギオットーネ』オーナーシェフ)、五十嵐美幸さん(『美虎』オーナーシェフ)、奥田政行さん(『アル・ケッチァーノ』オーナーシェフ)とap bank でもおなじみの面々が並びます。

小林から各登壇者の紹介があったあと、いよいよ本題へ。今回のトピックはTPPについて。農業の自由化とも言われるTPP、この是非を巡って活発に意見が交わされました。

山下さんは「いずれTPPは実現されるだろうと思っていますが、怖くないです。日本の農業のクオリティで勝負すれば、むしろチャンスです」と希望に満ちた表情で語ります。また自らのライフスタイルを見つめ直すチャンスだとも。

奥田さんも「この議論が、『安ければ何でもいい』から、みなさんが日本の食材に誇りをもつきっかけになれば」と話します。


食の話からライフスタイルの話にまで及んだこのトーク、小林は最後に、「僕らが食べている野菜はそもそも太陽からの一方的なギフト、それを与えてもらっているという気持ちを大事にしたいね」と観客に語りかけると、会場は大きな拍手に包まれました。